午睡チェック表の書き方|間隔と見る項目

公開 2026年9月4日

目次8項目

午睡が終わってから、5分ごとの欄をまとめて埋める。表としては完成しますが、確認の記録にはなりません。

一般には、その場で書く形が求められています。それでも、抱っこしている子がいたり、記入用紙が離れていたりします。

とはいえ、書ける形にするのは仕組みの側の話です。記号で書ける様式にすると、数秒で済みます。

ポイントはここです。午睡チェック表は、見たその場で書くことで確認が行われる記録になります

ここでは、何を確かめる記録なのか、間隔の決め方、見る項目、そして異変に気づいたときの動きまでを順に整理します。

午睡チェック表とは何を確かめる記録か

午睡チェック表は、眠っている子どもの様子を決まった間隔で確かめた記録です。見る項目は、大きく3つに分かれます。

そのうえで、3つとも顔のあたりを見れば分かります。そばに寄って、数秒で確かめられる内容です。

  • 呼吸胸の動きと音
  • 顔色色と唇の様子
  • 向き仰向けかどうか
午睡の確認は、呼吸・顔色・向きの3つを見る

3つのどれかに変化があれば、そこで気づけます。そのうえで、間隔が空くほど気づくのが遅れます。

睡眠中の事故を防ぐために行う

眠っている間に、呼吸の状態が変わることがあります。気づくのが遅れると、対応も遅れます。

決まった間隔で見ると、気づくまでの時間が短くなります

そのうえで、うつぶせになっていれば戻せます。

記録が経過を示す

何かあったとき、その前の状態が問われます。記録があると、いつどういう状態だったかを示せます。

そのうえで、記録が無いと確かめようがありません。見ていたとしても、示す材料がありません。

保護者への説明の材料にもなります。

日ごろの記録が、そのときの材料になります。

職員の配置を確かめる材料になる

記録に抜けがあるとき、書き忘れとは限りません。見る人がいなかった時間帯があります。

そのうえで、その時間帯を確かめます。休憩と重なっている、他の対応で離れている。

配置を見直す合図になります。

抜けを責める形にすると、後から埋められて実態が見えなくなります。

午睡チェック表の確認の間隔をどう決めるか

午睡チェック表の間隔は、年齢によって変わります。低い年齢ほど、短い間隔になります。

  • 0歳児 55分としている例が多い
  • 1歳から2歳児 410分としている例が多い
  • 3歳以上 3園で決めている例
  • 体調が悪い子ども 5短くする判断
  • 入園して間もない子ども 5短くする判断
間隔の目安と、短くする判断が要る場面

上の3つは、年齢による目安です。そのうえで、下の2つは年齢にかかわらず短くする場面になります。

所管の課に確かめて様式に印刷する

自治体によって、示されている間隔が違うことがあります。所管の課に確かめて、園の間隔を決めます。

間隔を様式に印刷すると、判断で迷いません

そのうえで、年齢ごとに様式を分ける形もあります。

短くする判断の場面を決めておく

体調がすぐれない子ども、入園して間もない子ども。こうした場合は、間隔を短くします。

そのうえで、どういう場合に短くするかを決めておきます。その場の判断だと、人によって変わります。

朝の受け入れのときに、判断する形にします。

家庭からの申し送りも、材料になります。

記録の時刻を実際に合わせる

様式に時刻が印刷されていると、そのまま書きがちです。実際に見た時刻を書きます。

そのうえで、少しずれることもあります。他の対応で遅れた場合、その時刻を書きます。

すべてが整った時刻で並んでいると、実態と離れます。

ずれた理由も、書けるようにしておきます。

午睡チェック表で見る項目

午睡チェック表では、顔から周りまでを順に見ます。見る順序を決めておくと、抜けません。

  1. 1 顔を見る 顔色と唇
  2. 2 呼吸を見る 胸の動き
  3. 3 向きを見る 仰向けかどうか
  4. 4 掛け物を見る 顔にかかっていないか
  5. 5 周りを見る 危ないものがないか
  6. 6 記号で書く その場で記入
顔から周りまでを見て、その場で記号で書く

順に見ると、数秒で終わります。そのうえで、最後の記入までを1つの動作にします。

見る項目確かめること気づいたときの動き
顔色色と唇の様子すぐ声をかけて確かめる
呼吸胸の動きと音変化があれば人を呼ぶ
向き仰向けかどうか仰向けに戻す
掛け物顔にかかっていないか外す
周りひもや袋がないか片づける
体温触って熱くないか気になれば測る
かいていないか室温と衣服を調整

右の列が、気づいたときの動きです。そのうえで、見るだけで終わらせない形にします。

仰向けに戻した記録を残す

うつぶせになっていたら、仰向けに戻します。戻したことを、記録に残します。

戻した記録を残すと、繰り返しに気づけます

そのうえで、同じ子どもで何度も続くことがあります。

記号で書ける様式にする

文字で書く形だと、時間がかかります。仰向けなら丸、うつぶせから戻したなら別の記号。

そのうえで、記号の意味を様式に印刷します。慣れていない職員でも、その場で分かります。

書く時間が短いほど、その場で書けます。

書ききれない内容は、備考の欄に書きます。

室温と湿度もあわせて残す

部屋の環境も、記録に残します。午睡の始めと途中で、測った値を書きます。

そのうえで、季節によって目安が変わります。夏と冬では、快適な範囲が違います。

汗をかいている子どもがいれば、室温を見直します。

環境の記録があると、後から確かめられます。

午睡チェック表と寝かせ方の環境を整える

午睡チェック表を書く前に、環境が整っている必要があります。見る側の配置まで含めて、午睡の前に整えます。

  1. 1 寝る向き 仰向けを基本にする
  2. 2 寝具 固さと掛け物
  3. 3 周りの物 ひもや袋を置かない
  4. 4 室温と湿度 季節ごとの目安
  5. 5 明るさ 顔色が見える程度
  6. 6 見る位置 全員が視界に入る配置
向きから見る位置までを、午睡の前に整える

上の3つは、子どもの周りの環境です。そのうえで、下の3つは部屋全体の環境になります。

顔色が見える明るさを保つ

暗くすると眠りやすくなりますが、顔色が見えません。確かめられる明るさを保ちます。

そのうえで、カーテンの開け方で調整します。完全に暗くしない形にします。

窓側と奥側で、明るさが違うこともあります。

暗い場所に寝ている子どもがいないかを、確かめます。

寝具の固さと掛け物を確かめる

柔らかすぎる寝具は、顔が沈みます。適度な固さのものを使います。

そのうえで、掛け物が顔にかかっていないかを見ます。寝ている間に、動いてかかることがあります。

厚すぎる掛け物も、避けます。

季節に合わせて、掛け物を変えます。

周りに危ないものを置かない

ひも、ビニール袋、小さいもの。寝ている場所の周りには置きません。

そのうえで、午睡の前に片づけます。遊んでいたものが残っていることがあります。

隣との間隔も、確かめます。

近すぎると、隣の子どもに手が届きます。

全員が視界に入る配置にする

死角があると、見えない子どもが出ます。部屋の形と、寝かせる位置を確かめます。

そのうえで、見る人の立つ位置も決めます。どこから見れば全員が入るか。

柱や棚で見えない部分があることもあります。

配置を変えれば、解決する場合があります。

室温と湿度の目安を決める

季節ごとの目安を、園で決めておきます。その範囲に入るよう、調整します。

そのうえで、目安を様式に印刷します。判断が、人によって変わりません。

温度計と湿度計を、寝ている高さに置きます。

床の近くと、大人の目の高さでは違います。

午睡チェック表を形だけにしないために

午睡チェック表が形だけになる理由は、いくつかあります。どれも、仕組みの側で手が打てます。

  1. 見たその場で書いているか はい次へ いいえあとでまとめる形をやめる
  2. 間隔を守れる人がいるか はい次へ いいえ配置を見直す
  3. 項目が絞れているか はい次へ いいえ記号で書ける形にする
  4. 気づいた点が伝わっているか はい回っている形 いいえ伝える先を決める

その場で書けているかと、人がいるかを先に見る

形だけになっていないかの確認

上の2つが、いちばん大きく効きます。そのうえで、人がいなければ書きようがありません。

あとでまとめて書く形をやめる

後から書くと、記憶で埋めることになります。見ていない時間の欄も、埋まります。

そのうえで、記入用紙を寝ている場所の近くに置きます。離れていると、その場で書けません。

書く道具も、一緒に置きます。

用紙を探す時間があると、後回しになります。

見る人の配置を確かめる

午睡の時間は、職員が休憩を取る時間でもあります。重なると、見る人がいなくなります。

休憩の時間と重ならないように組みます

そのうえで、見る人を先に決めておきます。

見る人を交代する

同じ人がずっと見続けると、集中が続きません。途中で交代する形にします。

そのうえで、交代の時刻を決めておきます。その場の判断だと、交代しないまま続きます。

交代のときに、気になる子どもを伝えます。

体調がすぐれない子ども、寝つきの悪かった子ども。

そのうえで、記録にも交代を残します。誰が何時から見たかが分かる形にします。

何かあったとき、経過をたどれます。

見る人が1人しかいない時間帯もあります。その場合は、他の作業を入れない形にします。

そのうえで、書類の作業を午睡の時間に入れないようにします。見ながら別のことをすると、どちらも中途半端になります。

午睡の時間に何をするかを、あらかじめ決めておきます。

午睡中に異変に気づいたときの動き

午睡中に異変に気づいたとき、判断に時間をかけられません。役割を決めておくかどうかで、初動が変わります。

決めておくこと

  • 誰が子どものそばにいるか
  • 誰が人を呼ぶか
  • 誰が救急に連絡するか
  • 誰が保護者に連絡するか

決めていないと起きること

  • 全員が集まって手が足りる
  • 連絡が遅れる
  • 同じ人が二役になる
  • 記録が残らない
役割を決めておくかどうかで、初動が変わる

左は事前に決められることです。そのうえで、右は決めていないときに実際に起きます。

役割を平時に決めておく

その場で「誰が何をするか」を決めると、時間がかかります。平時に決めておきます。

そのうえで、不在のときの代わりも決めます。決めた人がいないことがあります。

他の子どもをどうするかも、決めます。

その場に残る人が要ります。

訓練で確かめる

決めていても、動けるとは限りません。年に1回、実際に動いてみます。

訓練で確かめると、動きが身に付きます

そのうえで、決めていなかった部分が見つかります。

そのときの状況を記録に残す

気づいた時刻、そのときの状態、行ったこと。できるだけ早く、記録に残します。

そのうえで、時間が経つと記憶が変わります。その日のうちに書きます。

複数の職員がいた場合は、それぞれの見たことを残します。

後から突き合わせると、経過が組み立てられます。

午睡チェック表と他の記録のつなぎ方

午睡チェック表は、1日の記録の一部です。朝から通して並べると、様子の変化が見えます。

  • 朝の様子健康観察記録
  • 午睡の様子午睡チェック表
  • 1日の姿保育日誌
朝から1日を通して、様子を並べて見る

3つとも、同じ子どもの同じ日の記録です。そのうえで、別々に見ると変化が分かりません。

朝の健康観察と並べて見る

朝に体調がすぐれなかった子どもは、午睡でも注意して見ます。健康観察の記録を、午睡の前に確かめます。

そのうえで、間隔を短くする判断につながります。朝の情報が伝わっていないと、判断できません。

受け入れの担当と、午睡を見る担当が違うこともあります。

伝える形を、決めておきます。

気になった点を日誌に残す

午睡中に気になったことを、日誌にも書きます。チェック表は記号だけなので、内容が残りません。

そのうえで、後から見返せる形になります。同じことが続いていれば、気づけます。

寝つきが悪い、途中で目が覚める、汗が多い。

体調や生活のリズムに関わることがあります。

家庭に伝える形を決める

午睡の様子を、家庭にも伝えます。どのくらい眠ったか、様子はどうだったか。

家庭に伝える形を決めると、生活の様子がつながります

そのうえで、連絡帳に書く欄を作っておきます。

午睡チェック表の保管と見直し

午睡チェック表は、書いた後の扱いも決めます。月ごとに確かめ、年度ごとにまとめます。

  • その日 1か月 書いて確かめる
  • 月ごと 1か月 記録の抜けを見る
  • 年度ごと 12か月 綴じて保管
  • 保存の期限 60か月 所管の課に確かめる
チェック表の扱いと保存の考え方(月数で比較)

上の2つは、日常の運用です。そのうえで、下の2つは保管の扱いになります。

月ごとに記録の抜けを確かめる

記入されていない欄が、月に何回あるか。数えると、状況が分かります。

抜けを確かめると、配置の問題が見つかります

そのうえで、特定の時間帯や曜日に偏っていることがあります。

年度ごとに綴じて保管する

クラスごと、月ごとにまとめて綴じます。何かあったとき、その日の記録が出せる形にします。

そのうえで、保存の期間を決めます。所管の課に確かめて、園の規程に書きます。

長く残す判断をする園もあります。

事故の記録とつながる可能性があるためです。

様式を年に1回見直す

書きにくい欄、使っていない欄が出てきます。年に1回、様式を見直します。

そのうえで、実際に書いている職員から聞きます。使っていない人が直すと、書きにくくなります。

間隔や項目が変わったときも、様式を直します。

古い様式が混ざっていないかも、確かめます。

様式は午睡チェック表テンプレートからダウンロードできます。健康の記録は健康観察記録、事故の記録は事故報告書にまとめています。

よくある質問

午睡の確認は何分間隔で行うのですか。

自治体の指導によって定められている場合があります。0歳児は5分、1歳から2歳児は10分という間隔を示している自治体が多く見られます。園の所管の課に確かめて、その間隔を様式に印刷しておく形が確実です。

仰向けで寝かせるのはなぜですか。

睡眠中の子どもの安全に関する国のガイドラインで、医学的な理由がない限り仰向けで寝かせることが示されています。うつ伏せになっていたら仰向けに戻す形になります。戻した記録を残しておくと、様子の変化が見えます。

記入が形だけになってしまいます。

見る項目を絞り、記号で書ける様式にすると続きます。間隔ごとに顔色と呼吸を見る形に絞り、気になった点だけ備考に書きます。まとめて後から記入する形になっていると、確認そのものが行われなくなります。

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