保育園向け 事故報告書テンプレート
事故報告書は、園で起きたけがや事故の経過を残す書類です。いつ、どこで、どんな状況で起き、どう対応し、そのあとどうなったか。この流れを1枚にまとめます。
重大な事故については、内閣府のガイドラインに基づき、自治体を経由して国へ報告する仕組みがあります。園内で使う報告書は、その報告のもとになる記録でもあります。
このテンプレートは、園内での記録と保護者への説明の両方に使える形で項目を整理したものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 園内で使う事故報告書の様式を整えたい方
- 保護者への説明のときに使える記録を残したい方
- 再発防止まで1枚でたどれる形にしたい方
どのような場面で使いますか
けがや事故が起きた当日から書き始めます。手当と連絡を先に済ませ、見ていた職員がその日のうちに状況を書く形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 発生日時
- 天候・気温
- 発生場所
- 活動の場面
- 園児氏名
- 生年月日
- そのときの職員配置
- 発生を見ていたか
- 発生の状況
- 直前の様子
- けがの部位
- けがの程度
- 応急手当
- 手当をした職員
- 受診の有無
- 受診先・診断名
- 保護者への連絡
- 連絡した職員
- 保護者への説明
- 説明した職員
- 要因(環境)
- 要因(保育)
- 再発防止
- 実施日
- 園内での共有
- 自治体への報告
- その後の経過
- 確認した職員
- この件の完了日
- 完了を確認した人
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 事故報告書 | ||
| この表について | 園で起きたけがや事故の経過を1枚にまとめる様式です。発生状況・けが・受診・保護者対応・再発防止まで時間の流れに沿って並べています。 | |
| 根拠・注意 | 内閣府「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」は、死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷等について、自治体を通じた国への報告を求めています。園内で用いる報告書の様式は各園が定めています。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 当日中に、見ていた職員がそれぞれ状況を書き始めると内容が正確になります 2. 見ていなかった部分は「見ていない」と書き、推測で埋めない形にします 3. 死亡事故や治療に30日以上を要する負傷等は、自治体を通じて国へ報告する対象になります 4. 上から4つの区画に分かれています。当日は①と②だけ埋めれば出せる形です 5. 「その後の経過」と「完了日」が空のものは、まだ終わっていない報告書です | |
| この用紙の使い方(書き始める前に読む) | 子どもの手当てと受診が先。用紙はそのあとでよい。 上から4つの区画に分かれている。区画ごとに書く人と書く時期が変わる。当日は①と②だけ埋めればよい。 見ていなかった部分は「見ていない」と書く。推測で埋めない。あとで話が食い違う。 当日中に、見ていた職員がそれぞれ状況を書き始める。あとでまとめると記憶が混ざる。 保護者への連絡は、受診の前でも先に入れる。連絡した時刻と伝えた内容を書く。 死亡事故や治療に30日以上を要する負傷等は、自治体を通じて国へ報告する対象になる。要否は早い段階で自治体に確認する。 | |
| 更新日 | 2026-09-15 | |
| 配布元 | 商い屋 保育(https://hoiku.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| 事故報告書 | |||
| 園名 | |||
| 報告番号 | |||
| 報告日 | |||
| 報告者 | |||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 何が起きたか(当日/見ていた職員がそれぞれ書く。見ていない部分は「見ていない」と書く) | |||
| 発生日時 | 天候・気温 | ||
| 発生場所 | 活動の場面 | ||
| 園児氏名 | 生年月日 | ||
| そのときの職員配置 | 発生を見ていたか | ||
| 発生の状況 | 直前の様子 | ||
| けがの部位 | けがの程度 | ||
| ② 手当て・受診・保護者への連絡(当日中) | |||
| 応急手当 | 手当をした職員 | ||
| 受診の有無 | 受診先・診断名 | ||
| 保護者への連絡 | 連絡した職員 | ||
| 保護者への説明 | 説明した職員 | ||
| ③ 園で要因と再発防止を決める(数日以内) | |||
| 要因(環境) | 要因(保育) | ||
| 再発防止 | 実施日 | ||
| 園内での共有 | 自治体への報告 | ||
| ④ その後の確認と完了(ここが埋まって終わり) | |||
| その後の経過 | 確認した職員 | ||
| この件の完了日 | 完了を確認した人 | ||
| 報告者 | 確認(主任) | 確認(園長) | |
| 備考 | |||
| 商い屋 保育 https://hoiku.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
| 事故報告書 【記入例】 | |||
| 園名 | ○○保育園 | ||
| 報告番号 | 2026-008 | ||
| 報告日 | 2026年8月7日 | ||
| 報告者 | 田中 由美 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 何が起きたか(当日/見ていた職員がそれぞれ書く。見ていない部分は「見ていない」と書く) | |||
| 発生日時 | 2026/8/7(金)11:05ごろ | 天候・気温 | 晴れ/31度 |
| 発生場所 | 保育室(きりん組) | 活動の場面 | 製作あそび |
| 園児氏名 | 加藤 悠生(きりん組・4歳) | 生年月日 | 2022/2/14 |
| そのときの職員配置 | 担任1名・補助1名/在室18名 | 発生を見ていたか | 見ていた(担任) |
| 発生の状況 | 椅子の上に立って棚の材料を取ろうとし、バランスを崩して床に落ちた | 直前の様子 | 材料を自分で取りに行こうとしていた |
| けがの部位 | 左ひじ | けがの程度 | すり傷 3センチ程度・出血少量 |
| ② 手当て・受診・保護者への連絡(当日中) | |||
| 応急手当 | 流水で洗い、清潔なガーゼで押さえて止血。冷却材で冷やす | 手当をした職員 | 田中 由美 |
| 受診の有無 | あり | 受診先・診断名 | ○○こどもクリニック/擦過傷 |
| 保護者への連絡 | 11:20 母の携帯へ連絡。受診に同行いただく | 連絡した職員 | 園長 山本 明子 |
| 保護者への説明 | 当日16:30に状況・手当・受診結果を説明。経過を翌日確認すると伝えた | 説明した職員 | 園長・担任 |
| ③ 園で要因と再発防止を決める(数日以内) | |||
| 要因(環境) | 製作の材料を子どもの手が届かない高さの棚に置いていた | 要因(保育) | 材料は職員が渡す前提で、取りに行く動線を想定していなかった |
| 再発防止 | 製作の材料は子どもの手が届く高さの棚へ移す。椅子に立たない約束を朝の会で確認する | 実施日 | 2026/8/7 |
| 園内での共有 | 8/7 夕方の職員ミーティングで全職員に共有 | 自治体への報告 | 不要(30日以上の治療に該当しない) |
| ④ その後の確認と完了(ここが埋まって終わり) | |||
| その後の経過 | 8/8 登園時に確認。かさぶたになり痛みの訴えなし | 確認した職員 | 田中 由美 |
| この件の完了日 | 2026/8/10 | 完了を確認した人 | 園長 山本 明子 |
| 報告者 | 確認(主任) | 確認(園長) | |
| 田中 由美 | 佐藤 花子 | 山本 明子 | |
| 備考 | |||
| 棚の高さの見直しは、他クラスの保育室でも8/10までに実施する。 | |||
| 商い屋 保育 https://hoiku.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
| 事故報告書 | |||
| 園名 | |||
| 報告番号 | |||
| 報告日 | |||
| 報告者 | |||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 何が起きたか(当日/見ていた職員がそれぞれ書く。見ていない部分は「見ていない」と書く) | |||
| 発生日時 | 天候・気温 | ||
| 発生場所 | 活動の場面 | ||
| 園児氏名 | 生年月日 | ||
| そのときの職員配置 | 発生を見ていたか | ||
| 発生の状況 | 直前の様子 | ||
| けがの部位 | けがの程度 | ||
| ② 手当て・受診・保護者への連絡(当日中) | |||
| 応急手当 | 手当をした職員 | ||
| 受診の有無 | 受診先・診断名 | ||
| 保護者への連絡 | 連絡した職員 | ||
| 保護者への説明 | 説明した職員 | ||
| ③ 園で要因と再発防止を決める(数日以内) | |||
| 要因(環境) | 要因(保育) | ||
| 再発防止 | 実施日 | ||
| 園内での共有 | 自治体への報告 | ||
| ④ その後の確認と完了(ここが埋まって終わり) | |||
| その後の経過 | 確認した職員 | ||
| この件の完了日 | 完了を確認した人 | ||
| 報告者 | 確認(主任) | 確認(園長) | |
| 備考 | |||
| 商い屋 保育 https://hoiku.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年9月15日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。園名・報告番号・報告日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 内閣府「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」は、死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷等について、自治体を通じた国への報告を求めています。園内で用いる報告書の様式は各園が定めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
事故報告書に残す項目
事故報告書に残す項目は、時間の流れに沿って並びます。
| 段階 | 書く内容 |
|---|---|
| 発生 | 日時・場所・活動・園児・職員配置 |
| 状況 | 何が起きたか(見ていた職員の記述) |
| けが | 部位・程度・応急手当の内容 |
| その後 | 受診の有無・診断名・保護者への連絡 |
| あとから | 要因の整理・再発防止・園内共有 |
けがの部位は、文章ではなく「左ひじ・すり傷・3センチ程度」のように分けて書くと、あとから読む人に同じ像が伝わります。
事故報告書は当日中に書き始める
事故報告書は、当日中に書き始めておくと内容が正確になります。時間が経つと、見ていた職員の記憶がそろわなくなるためです。
実務では、次の順で進めている園が多くあります。
- けがの手当と保護者への連絡を先に済ませる
- その日のうちに、見ていた職員がそれぞれ状況を書く
- 翌日以降に、主任・園長が要因の整理と再発防止をまとめる
ポイントはここです。1つ目と2つ目を同じ人がやろうとすると、どちらも遅れます。手当をした職員と、記録を始める職員を分けておくと、両方が進みます。
事故報告書と保護者への説明
事故報告書は、保護者への説明の場でも使われます。説明のときに気をつけたいのは、事実と推測を分けて伝えることです。
見ていたことは事実として書きます。見ていなかった部分は、「見ていなかった」と書きます。埋めようとして推測で書くと、あとから話が食い違います。
一般には、次の3つを当日中に伝えている園が多くあります。
- 起きたことと、けがの状態
- 園が行った対応(手当・受診の有無)
- 今後の連絡(経過を見る、翌日の様子を確認する)
事故報告書の保存と国への報告
事故報告書の園内での保存期間は、法令で一律に決まっているわけではありません。数年ぶんを残している園が多くあります。
国への報告が必要になるのは、死亡事故と、治療に要する期間が30日以上の負傷等です。この場合は自治体の担当課へ第一報を入れ、指定された様式で報告する流れになります。判断に迷う程度のけがでも、自治体に相談しておくと、あとの手続きが進めやすくなります。
よくある質問
軽いすり傷でも事故報告書を書きますか。
園の規程によります。多くの園では、受診に至らない軽微なものは「けが記録簿」などの別の様式で残し、受診したものと保護者への説明が必要なものを事故報告書にしています。
見ていなかった場合はどう書きますか。
「発生の瞬間は見ていない」と書き、気づいた時点の状況から書き始める形が一般的です。推測で埋めると、後から話が食い違う原因になります。