保育園のアレルギー対応|確認表と誤食の防止

公開 2026年9月4日/更新 2026年10月3日

商い屋 保育 編集部法令の原文と省庁の資料で確認:2026年10月3日
目次11項目

保護者から「卵は少しなら大丈夫です」と聞いて、その範囲で対応する。別の職員は「卵は全部除く」と聞いている。

一般には、口頭のやり取りだけでは範囲が固まりません。話す相手や時期によって、伝わる内容が変わります。

とはいえ、園の側で範囲を判断することもできません。医師が記入した書面をもとにすると、誰が見ても同じ範囲になります。

ポイントはここです。保育園のアレルギー対応は、医師の記入する書面をもとに決めることで範囲がそろいます。

ここでは、決めておくこと、書面の扱い、確認表の作り方、そして誤食を防ぐ仕組みまでを順に整理します。

保育園のアレルギー対応で決めておくこと

保育園のアレルギー対応では、3つのことを先に決めます。何を除くか、どう分けるか、起きたらどうするか。

そのうえで、3つとも書面にします。決めたことが人の記憶にしかないと、伝わりません。

  • 何を除くか医師の書面で決める
  • どう分けるか調理と配膳の流れ
  • 起きたらどうするか症状が出たときの動き
除去の範囲・分ける仕組み・緊急時の3つを決める

3つとも、そろっていないと防げません。そのうえで、最初の範囲が決まらないと他も決まりません。

除去の範囲がそろう

「少しなら大丈夫」の少しが、人によって違います。量や調理の形で、判断が分かれます。

医師の書面をもとにすると、範囲がそろいます。

そのうえで、書面に書かれていない部分は園で判断しません。ガイドラインでも、保育所での除去は完全除去を基本とし、「完全除去」か「解除」の両極で対応することが示されています。

職員全員が同じ動きをする

担任だけが知っている状態だと、休んだ日に困ります。入れ替わりで入る職員も、同じ動きが要ります。

そのうえで、確認表を全員が見られる場所に置きます。掲示か、給食の場所に置く形です。

新しく入った職員にも、配置のときに伝えます。

対象になる子どもが複数いる場合は、特に混ざりやすくなります。

家庭との認識がそろう

園でどこまで対応できるかを、先に伝えます。すべての除去に応じられるとは限りません。

そのうえで、対応できない部分は弁当を持参してもらう形もあります。先に伝えておかないと、入園してから食い違います。

献立を事前に渡して、確かめてもらう形にします。

家庭での様子も、聞いておきます。食べられるようになった食品が出てくることがあります。

保育園のアレルギー対応の書面をどう扱うか

保育園のアレルギー対応は、保護者からの申し出から始まります。そこから、書面と面談を経て確認表に落とします。

  1. 1 保護者からの申し出 入園の面談で聞く
  2. 2 書面の依頼 生活管理指導表を渡す
  3. 3 医師の記入 除去の範囲と緊急時
  4. 4 園での面談 対応できる範囲を伝える
  5. 5 確認表の作成 日々の配膳に落とす
  6. 6 定期の見直し 年に1回か指示による
申し出から確認表の作成と見直しまでを進める

途中の面談が、いちばん大事になります。そのうえで、最後の見直しまで含めて1つの流れです。

入園の面談で聞く

入園のときの面談で、アレルギーの有無を聞きます。聞く項目を決めておくと、抜けません。

そのうえで、家庭での様子も聞きます。どういう症状が、どのくらいの量で出たか。

過去に受診したことがあるかも確かめます。

書面が必要になることも、この場で伝えます。医師に記入してもらうまで、時間がかかります。

対応できる範囲を伝える

書面を受け取ったら、園で対応できるかを確かめます。調理の設備や、職員の体制によります。

対応できる範囲を伝えると、後の食い違いが減ります。

そのうえで、対応できない部分の扱いも一緒に決めます。

年に1回見直す

子どもの状態は、変わります。食べられるようになる食品が出てきます。

そのうえで、年に1回は書面を新しくしてもらいます。ガイドラインでも、1年に1回以上、生活管理指導表を出し直してもらう形が示されています。古い書面のままだと、必要のない除去が続きます。

医師から指示があった場合は、その都度見直します。除去をやめるときは、医師の書面ではなく、保護者と園の間で書面の申請を取り交わす形とされています(参考様式「除去解除申請書」)。口頭のやり取りだけで済ませないことが求められています。

見直しの時期を決めておくと、忘れません。進級の時期に合わせる形が多くなります。

保育園のアレルギー対応確認表の作り方

保育園のアレルギー対応確認表は、日々の配膳で使う表です。医師の書面から、必要な情報を落とします。

  • 氏名と写真 4配膳のたびに見る
  • 除去する食品 5医師の書面から
  • 代替の内容 3献立ごとに見る
  • 確認の欄 5調理と配膳で2回
  • 緊急時の動き 1使わないのが望ましい
確認表に置く項目と、実際に見る回数の多さ

どれも外せない項目です。そのうえで、確認の欄が実際に使われる部分になります。

写真を入れる

名前だけでは、慣れていない職員には分かりません。写真があると、その場で確かめられます。

そのうえで、進級のときに写真を新しくします。古い写真のままだと、分かりにくくなります。

複数の子どもがいる場合は、特に効きます。

同じ名字の子どもがいることもあります。

確認の欄を2回置く

調理のときと、配膳のときの2回。どちらかで気づけば、止まります。

確認を2回置くと、片方で止まります。

そのうえで、確認した人の名前も書きます。誰が見たかが分かる形にします。

緊急時の動きを同じ表に書く

症状が出たときの動きを、別の書類に書いていると探すことになります。確認表と同じ場所に書いておきます。

そのうえで、症状ごとに何をするかを書きます。軽い症状のときと、重い症状のとき。

連絡先も、同じ表に書きます。

保護者、かかりつけの医療機関、救急。その場で調べなくて済む形にします。

保育園の誤食をどう防ぐか

保育園の誤食は、確認だけでは防ぎきれません。物の側で分ける仕組みを、あわせて作ります。

  1. トレイや食器を分けているか はい次へ いいえ色や形で分ける
  2. 名札を付けているか はい次へ いいえ名札を付ける
  3. 配膳の順序を決めているか はい次へ いいえ先に配る形にする
  4. 席の配置を決めているか はい防げる形 いいえ職員が近くに座る

物で分けて、順序と席まで決める

誤食を防ぐ順序

上の2つが、物で分ける工夫です。そのうえで、下の2つが場面での工夫になります。

トレイと食器を色で分ける

同じ食器を使っていると、見ただけでは区別できません。色や形を変えます。

色で分けると、見た瞬間に分かります。

そのうえで、色の意味を全員が知っている形にします。

名札を付ける

トレイに名札を付けます。誰のものかが、その場で分かります。

そのうえで、除去する食品も名札に書きます。「卵除去」と書いてあれば、確かめられます。

札は、外れにくい形にします。

配膳の途中で外れると、分からなくなります。

配膳の順序と席を決める

除去食を先に配ると、他と混ざりません。後から配ると、間違えて渡すことがあります。

そのうえで、席の配置も決めます。隣の子どもの食器から、手が伸びることがあります。

職員が近くに座る形にします。

食べ終わった後の食器の片付けでも、混ざる場面があります。

行事の食事も同じ仕組みで行う

普段と違う食事のとき、仕組みが外れがちになります。遠足の弁当、誕生会のおやつ、行事の特別な献立。

そのうえで、普段と同じ仕組みで進めます。確認表を持っていく、名札を付ける。

外部から届く食事も、原材料を確かめます。

保護者に持参してもらう場合は、その旨を先に伝えます。

保育園のアレルギーで症状が出たときの動き

保育園でアレルギーの症状が出たとき、判断に時間をかけられません。決めておくかどうかで、動きが変わります。

決めておくこと

  • 症状ごとの動き
  • 誰がそばにいるか
  • 誰が救急に連絡するか
  • 薬の扱いと保管

決めていないと起きること

  • 判断が遅れる
  • 全員が集まる
  • 連絡が遅れる
  • 薬が見つからない
役割と薬の扱いを決めておくかどうかで分かれる

左は事前に決められることです。そのうえで、右は決めていないときに実際に起きます。

症状ごとの動きを書く

どういう症状が出たら、何をするか。書いておくと、その場で判断しなくて済みます。

そのうえで、症状の段階ごとに分けます。口の周りが赤い、じんましんが出た、呼吸が苦しい。

段階によって、動きが変わります。

他の子どもをどうするかも、決めておきます。その場に残す人と、対応する人を分けます。

薬の扱いを保護者と医師に確かめる

園で薬を預かる場合、扱いを決めます。どこに保管するか、誰が使えるか、いつ使うか。

薬の扱いを確かめると、その場で迷いません。

そのうえで、保管の場所を全員が知っている形にします。ガイドラインでは、エピペンは子どもの手の届かない、すぐ取り出せる場所に置き、15〜30℃で保存することが望ましいとされています。冷蔵庫や日の当たる場所は避けます。

訓練で動きを確かめる

書いてあっても、動けるとは限りません。年に1回、実際に動いてみます。

そのうえで、役割を分担して行います。誰がそばにいて、誰が連絡し、誰が他の子どもを見るか。

やってみると、決めていなかった部分が出ます。

薬の場所を知らない職員がいることも分かります。

保育園のアレルギー対応と家庭とのやり取り

保育園のアレルギー対応は、家庭とのやり取りが続きます。入園時だけでなく、日々と定期の場面があります。

  • 日々の連絡 1 食べた量と様子
  • 献立の確認 4 毎月渡す
  • 年に1回の見直し 12 書面を新しくする
  • 入園時 12 書面と面談・一度だけ
やり取りの間隔(相対的な比較・短いものが上)

上の2つが、日常的なやり取りです。そのうえで、年に1回の見直しで対応の範囲を更新します。

献立を事前に渡して確かめてもらう

献立を月ごとに渡し、確かめてもらいます。除去が必要な献立を、事前に把握できます。

そのうえで、原材料まで書いた形で渡します。料理の名前だけでは、何が入っているか分かりません。

保護者から気づく点が出ることもあります。

家庭で食べたことのない食品も、分かります。ガイドラインでは、家庭で食べたことのない食物は、基本的に保育所では出さないこととされています。

食べた量と様子を伝える

その日に何をどのくらい食べたか。様子に変わりがなかったか。

そのうえで、連絡帳に書く形にします。口頭だけだと、記録に残りません。

いつもと違う様子があれば、その場でも伝えます。

家庭での様子も、あわせて聞きます。

家庭からの持ち込みの扱いを決める

弁当や、代わりの食品を持参してもらう場合があります。持ち込みの扱いを、先に決めておきます。

持ち込みの扱いを決めておくと、その場で迷いません。

そのうえで、保管の場所と方法も決めます。夏場は、傷むおそれがあります。

他の子どもの食事と混ざらない形にします。

保育園のアレルギー対応を調理の流れで確かめる

保育園のアレルギー対応は、調理の段階から始まります。献立から盛り付けまで、混ざらない順序にします。

  1. 1 献立の確認 原材料まで見る
  2. 2 発注 除去する食品を外す
  3. 3 調理の順序 除去食を先に作る
  4. 4 器具の扱い 分けるか洗ってから
  5. 5 盛り付け 別の場所で
  6. 6 調理側の確認 印を付ける
献立から盛り付けまで、混ざらない順序にする

順序を変えるだけで、防げる部分があります。そのうえで、最後の確認まで含めます。

献立を原材料まで確かめる

料理の名前だけでは、何が入っているか分かりません。加工食品には、思わぬ原材料が含まれます。

そのうえで、原材料の表示を確かめます。仕入れる商品が変わると、原材料も変わることがあります。

同じ商品名でも、内容が変わっていることがあります。

献立を作る段階で、除去が必要な部分を洗い出します。

除去食を先に作る

後から作ると、器具や場所にすでに付いています。先に作れば、その心配がありません。

そのうえで、調理の順序を決めておきます。その日の担当が変わっても、同じ順序になります。

作った後は、蓋をして分けて置きます。

置き場も決めておきます。

器具と場所を分ける

まな板、包丁、鍋。専用のものを用意すると、混ざりません。

そのうえで、専用のものに印を付けます。色を分けると、間違えません。

分けられない場合は、洗ってから使います。

洗い方も決めておきます。

調理側でも確認の印を付ける

作った人が、確認の印を付けます。除去する食品が入っていないことを確かめます。

そのうえで、名前も書きます。誰が作ったかが分かる形にします。

配膳の側でも、もう一度確かめます。

2回の確認が、この段階でつながります。

少人数の調理でも仕組みを外さない

調理の担当が1人しかいない園もあります。確認を2回行うことが難しくなります。

そのうえで、別の職員に確かめてもらう形にします。保育の職員でも、確認表を見れば分かります。

1人で作って1人で配ると、気づく機会がありません。

外部の業者に委託している場合も、仕組みが要ります。届いたものを、園の側で確かめます。

そのうえで、業者との間で情報を共有します。確認表を渡し、変更があれば伝えます。

届いた食事に名札が付いているかも、確かめます。

委託の場合も、最後に配るのは園の職員です。

保育園のアレルギー対応を職員に届ける

保育園のアレルギー対応は、決めただけでは動きません。職員に届く形にします。

  • 掲示確認表を給食の場所に
  • 配置時担当する部分を渡す
  • 訓練緊急時の動きを確かめる
掲示・配置時・訓練の3つで届ける

3つとも、届け方が違います。そのうえで、どれか1つでは足りません。

給食の場所に掲示する

確認表を、配膳する場所に掲示します。その場で見られる形にします。

そのうえで、見やすい大きさにします。小さい字で書いてあると、急いでいるときに読めません。

内容が変わったら、掲示も差し替えます。

古い掲示が残っていると、間違った対応になります。

配置が決まったときに渡す

担任が決まったとき、担当するクラスの分を渡します。全園分ではなく、必要な部分だけにします。

そのうえで、内容を説明します。渡すだけでは、読まれないことがあります。

途中で配置が変わったときも、同じ扱いにします。

臨時で入る職員にも、その日の分を伝えます。

年に1回読み合わせる

全職員で、対応の内容を読み合わせます。一度伝えただけでは、時間とともに薄れます。

年に1回読み合わせると、認識がそろいます。

そのうえで、変わった部分を重点的に伝えます。

対象の子どもが増えたときの体制を決める

対象になる子どもが増えると、確認の手間も増えます。同じ体制のままだと、負担が集中します。

そのうえで、配膳の職員を増やす形もあります。1人で複数を確認すると、見落としやすくなります。

クラスごとの配置も、見直します。

対象の子どもが1つのクラスに集まっていることもあります。

卒園と進級のときに引き継ぐ

進級でクラスが変わると、担任も変わります。情報が引き継がれないと、そこで切れます。

そのうえで、引き継ぎの資料に入れます。確認表を、新しい担任に渡します。

口頭だけでは、細かい部分が伝わりません。

書面で渡したうえで、内容を説明します。なぜその対応をしているかも、あわせて伝えます。

そのうえで、家庭にも変更を伝えます。担任が代わったことを知らせます。

進級の時期は、書面の見直しとも重なります。新しい書面を受け取ってから、確認表を作り直します。

卒園するときは、記録の扱いを決めます。保存するか、家庭に返すか。

そのうえで、次の園や学校へ引き継ぐ場合もあります。保護者を通じて渡す形になります。

保育園のアレルギー対応にかかわる最近の動き(2026年10月時点)

保育園のアレルギー対応の土台は、2019年の改訂版ガイドラインから変わっていません。一方で、献立の原材料を確かめるときに見る加工食品の表示は、この数年で対象が増えています。

時期内容根拠
2019年4月25日「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」が保育課長通知で周知された。生活管理指導表の位置付けの明確化、エピペンの使用、記録、災害への備えなどの記載が充実したこども家庭庁「保育」、ガイドラインの見直しについて
2023年3月9日くるみが特定原材料(表示が義務になる品目)に追加された。経過措置の期間が設けられた消費者庁 事務連絡
2023年4月1日こども家庭庁が発足し、ガイドラインと参考様式(生活管理指導表など)の掲載先がこども家庭庁になったこども家庭庁「保育」
2024年3月28日特定原材料に準ずるもの(表示が推奨される品目)に、マカダミアナッツが追加され、まつたけが削除された消費者庁 事務連絡
2025年9月「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」が策定されたこども家庭庁
2026年4月1日カシューナッツが特定原材料に追加され、2年間の経過措置が設けられた。あわせてピスタチオが特定原材料に準ずるものに追加された消費者庁 事務連絡

保育園のアレルギー対応で影響が大きいのは、カシューナッツの表示の義務化です。経過措置の間は、カシューナッツを含むのに表示されていない加工食品が残っている可能性があるため、木の実を除去している子どもの献立は、仕入れ先にも確かめると安心です。

出典:

確認日は2026年10月3日です。自園の対応の進め方は、園を所管する市区町村の保育担当課と、嘱託医で確かめられます。加工食品の表示は、所轄の保健所でも相談できます。

保育園のアレルギー対応に出てくる用語

保育園のアレルギー対応では、ガイドラインの参考様式の名前がそのまま使われます。

用語意味出典
生活管理指導表医師が記入する書面。医師と保護者と保育所をつなぐ「コミュニケーションツール」と位置付けられている保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
完全除去原因の食品を、提供するかしないかの2択で扱うこと。部分的な解除は推奨されていない同上
除去解除申請書除去をやめるときに保護者が出す書面の参考様式。医師の診断書の提出は求めない扱い同上
緊急時個別対応票症状が出たときの対応と連絡先を、子どもごとにまとめる参考様式。エピペンを預かる場合に作る同上
アナフィラキシーじんましんなどの皮膚の症状、腹痛や嘔吐、息苦しさなどが、複数同時に急に出た状態。血圧が下がり意識が低下するような場合はアナフィラキシーショックと呼ばれる同上
特定原材料容器包装された加工食品に表示が義務付けられる品目。2026年4月時点で、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生、カシューナッツの9品目消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」
特定原材料に準ずるもの表示が推奨される品目。表示されていなくても含まれていることがある同上

保育園のアレルギー対応で取り違えやすいのは、特定原材料と準ずるものです。準ずるものは表示が義務ではないため、該当する食品を除去している子どもの献立では、原材料の一覧を取り寄せて確かめる形になります。

保育園のアレルギー対応と一緒に押さえておきたいこと

除去をやめるときは家庭で先に食べてもらう

保育園のアレルギー対応では、除去を始めるときの手順は決まっていても、やめるときの手順が無い園があります。ガイドラインでは、負荷試験で食べられると診断されても、家庭で複数回、保育所で出す最大の量を食べて症状が出ないことを確かめてから解除を進めるべきとされています。解除の申請書に「家庭で食べた日と量」の欄を設けておくと、確かめたことが書面に残ります。

情報を共有する範囲の同意を面談で取る

保育園のアレルギー対応は、担任と調理の担当だけでなく、嘱託医や消防機関とつながる場面があります。ガイドラインでは、保護者との面談で対応の内容を確かめるとともに、情報共有の同意についても確かめる流れが示されています。誰に何を伝えるかを面談の記録に書いておくと、救急搬送のときに迷わず渡せます。

職員の入れ替わりが多い日に備える

保育園のアレルギー対応で抜けが出やすいのは、担任が休む日や時差出勤で人が入れ替わる日です。ガイドラインでも、職員の入れ替わりが多いことから、連絡の不備が配膳や食事中の取り違えにつながりやすいとされています。その日の配膳の担当を朝の打ち合わせで確かめ、確認表の確認欄に名前を書く形にすると、入れ替わりがあっても同じ動きになります。

様式はアレルギー対応確認表テンプレート、アレルギー対応マニュアルからダウンロードできます。給食の記録は検食簿、給食日誌にまとめています。

商い屋 保育 編集部がまとめました保育園の様式を無料で配り、使い方と法令の決まりを記事にまとめています。法令の数字は e-Gov の原文で確かめてから載せています。

よくある質問

生活管理指導表は必ず必要ですか。

国の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」では、食物の除去を申請するには医師の診断に基づいた生活管理指導表が必須とされ、入所時または診断時に加えて、年1回以上の更新が示されています。保護者の申し出だけで除去を決めると、範囲が過剰になったり不足したりします。園の方針を決めて保護者に伝えておくと運用がそろいます。

誤食はどこで起きやすいのですか。

ガイドラインでは、誤食の主な要因として、配膳の取り違え(誤配)、原材料の見落とし、伝達漏れといった人的エラーが挙げられています。小麦粉粘土を使った遊びやおやつ作り、豆まき、遠足や運動会など、普段と違う場面でも起きやすいとされています。食器の色を変えて注意を促す方法や、名札を付ける方法が広く使われています。

緊急時の動きはどう決めますか。

症状が出たときに誰が何をするかを、平時に決めて書面にする形になります。エピペンを預かる場合、ガイドラインでは保護者と協議して「緊急時個別対応票」を作ることが示されています。命が危ない場面で居合わせた職員がエピペンを使うことは、医師法第17条の違反にはならないとされています。訓練で動きを確かめると、実際に動けるようになります。

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