保育園向け ヒヤリハット報告書テンプレート
ヒヤリハット報告書は、事故にはならなかったけれど危なかった、という出来事を残す紙です。転びかけた、口に入れかけた、いなくなりかけた。この「かけた」を集めておくと、事故が起きる前に手が打てます。
内閣府のガイドラインでも、事故の発生防止として、ヒヤリハット事例の収集と分析が挙げられています。義務ではありませんが、多くの園が事故防止の取り組みの中心に置いています。
このテンプレートは、書く負担を減らすため、選ぶだけで埋まる欄を多くしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 事故に至らなかった出来事を園内で集めたい方
- 報告が出にくい雰囲気を変えたいと考えている方
- 書く負担を減らして収集を続けたい方
どのような場面で使いますか
1件につき1枚で書きます。けががあった場合は事故報告書に切り替える形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 発生日時
- 天候
- 発生場所
- 活動の場面
- 対象の園児
- クラスの人数/職員数
- 発見した職員
- 当時の担当
- 何が起きかけたか
- けがの有無
- そのときの状況
- 直前の子どもの様子
- その場での対応
- 保護者への連絡
- 要因(環境)
- 要因(人)
- 再発防止(環境)
- 実施予定日
- 再発防止(保育)
- 園内での共有
- 共有した範囲
- 実施したことと実施日
- 確認した職員
- この件の完了日
- 完了を確認した人
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| ヒヤリハット報告書 | ||
| この表について | 事故に至らなかった出来事を1件ずつ残す様式です。場面・要因・その場の対応・再発防止を1枚にまとめます。 | |
| シート構成 | 記入用 … パソコンで入力して使うシート(空欄) 記入例 … 書き方の見本 A4印刷用 … 印刷して手書きで使うシート。A4の1ページに収まります | |
| 使い方 | 1. 1件につき1枚で作り、けががあった場合は事故報告書に切り替えます 2. 再発防止の欄は、書いた人が思いつかない場合、園内会議で埋める運用にすると続きます 3. 職員名は評価に使わないことを園内で明示すると、報告が出やすくなります 4. 上から3つの区画に分かれています。見つけた人は①だけ埋めて出してよい形です 5. 「実施予定日」「園内での共有」「完了日」が空のものは、まだ終わっていない報告です | |
| この用紙の使い方(書き始める前に読む) | 報告した人を責めない。職員名は評価に使わない、と園内で先に決めておく。 上から3つの区画に分かれている。見つけた人は「① 見つけた人が書く」だけ埋めて出してよい。 その場で危ないと思ったら、まず子どもを止めて主任に伝える。用紙はあとでよい。 けががあった場合は、この用紙ではなく事故報告書に切り替える。 再発防止が思いつかないときは空で出す。園内会議で埋める。 「実施予定日」「園内での共有」が空のままの報告は、まだ終わっていない。月に一度、空欄だけを見る。 | |
| 更新日 | 2026-09-15 | |
| 配布元 | 商い屋 保育(https://hoiku.akinaiya.com) | |
| 【免責】本様式は一般的な項目を整理した参考資料です。法令で定められた様式そのものではありません。必要な記載事項・保存期間・提出先は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。実際の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。 | ||
| ヒヤリハット報告書 | |||
| 園名 | |||
| 報告番号 | |||
| 報告日 | |||
| 報告者 | |||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 見つけた人が書く(ここまで書いたら出してよい) | |||
| 発生日時 | 天候 | ||
| 発生場所 | 活動の場面 | ||
| 対象の園児 | クラスの人数/職員数 | ||
| 発見した職員 | 当時の担当 | ||
| 何が起きかけたか | けがの有無 | ||
| そのときの状況 | 直前の子どもの様子 | ||
| その場での対応 | 保護者への連絡 | ||
| ② 園で要因と再発防止を決める(職員会議・主任/思いつかない欄は会議で埋める) | |||
| 要因(環境) | 要因(人) | ||
| 再発防止(環境) | 実施予定日 | ||
| 再発防止(保育) | 実施予定日 | ||
| ③ 実施と共有の確認(ここが埋まって終わり) | |||
| 園内での共有 | 共有した範囲 | ||
| 実施したことと実施日 | 確認した職員 | ||
| この件の完了日 | 完了を確認した人 | ||
| 報告者 | 確認(主任) | 確認(園長) | |
| 備考 | |||
| 商い屋 保育 https://hoiku.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
| ヒヤリハット報告書 【記入例】 | |||
| 園名 | ○○保育園 | ||
| 報告番号 | 2026-042 | ||
| 報告日 | 2026年8月5日 | ||
| 報告者 | 鈴木 美咲 | ||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 見つけた人が書く(ここまで書いたら出してよい) | |||
| 発生日時 | 2026/8/5(水)10:25ごろ | 天候 | 晴れ |
| 発生場所 | 園庭(築山の下) | 活動の場面 | 自由あそび |
| 対象の園児 | 上田 颯太(うさぎ組・3歳) | クラスの人数/職員数 | 18名/2名 |
| 発見した職員 | 鈴木 美咲 | 当時の担当 | 鈴木・田中 |
| 何が起きかけたか | 築山の上から走って下りようとして、下にいた別の子とぶつかりかけた | けがの有無 | なし |
| そのときの状況 | 築山の下に砂場の道具が置かれ、下りる導線が狭くなっていた | 直前の子どもの様子 | 追いかけっこで興奮していた |
| その場での対応 | 声をかけて止め、下にいた子を移動させた。道具を砂場へ戻した | 保護者への連絡 | なし(けがなしのため) |
| ② 園で要因と再発防止を決める(職員会議・主任/思いつかない欄は会議で埋める) | |||
| 要因(環境) | 築山の下に物が置かれ、下りる先が見通せなかった | 要因(人) | 追いかけっこの範囲を決めていなかった |
| 再発防止(環境) | 砂場の道具は使用後にかごへ戻すルールを掲示し、朝の点検項目に入れる | 実施予定日 | 2026/8/6 |
| 再発防止(保育) | 築山を使う日は、上りと下りの向きを決めてから遊び始める | 実施予定日 | 2026/8/6 |
| ③ 実施と共有の確認(ここが埋まって終わり) | |||
| 園内での共有 | 8/5 夕方の職員ミーティングで共有 | 共有した範囲 | 全職員 |
| 実施したことと実施日 | 8/6 砂場の道具のかごを設置。朝の点検項目に追加 | 確認した職員 | 佐藤 花子 |
| この件の完了日 | 2026/8/6 | 完了を確認した人 | 園長 山本 明子 |
| 報告者 | 確認(主任) | 確認(園長) | |
| 鈴木 美咲 | 佐藤 花子 | 山本 明子 | |
| 備考 | |||
| 同じ場所で7月にも似た事例が1件あった。築山の使い方は、9月の職員会議で改めて取り上げる。 | |||
| 商い屋 保育 https://hoiku.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
| ヒヤリハット報告書 | |||
| 園名 | |||
| 報告番号 | |||
| 報告日 | |||
| 報告者 | |||
| 項目 | 記入欄 | 項目 | 記入欄 |
| ① 見つけた人が書く(ここまで書いたら出してよい) | |||
| 発生日時 | 天候 | ||
| 発生場所 | 活動の場面 | ||
| 対象の園児 | クラスの人数/職員数 | ||
| 発見した職員 | 当時の担当 | ||
| 何が起きかけたか | けがの有無 | ||
| そのときの状況 | 直前の子どもの様子 | ||
| その場での対応 | 保護者への連絡 | ||
| ② 園で要因と再発防止を決める(職員会議・主任/思いつかない欄は会議で埋める) | |||
| 要因(環境) | 要因(人) | ||
| 再発防止(環境) | 実施予定日 | ||
| 再発防止(保育) | 実施予定日 | ||
| ③ 実施と共有の確認(ここが埋まって終わり) | |||
| 園内での共有 | 共有した範囲 | ||
| 実施したことと実施日 | 確認した職員 | ||
| この件の完了日 | 完了を確認した人 | ||
| 報告者 | 確認(主任) | 確認(園長) | |
| 備考 | |||
| 商い屋 保育 https://hoiku.akinaiya.com (2026-09-15 版) | |||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年9月15日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。園名・報告番号・報告日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
- 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
- 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
- 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
- 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
ヒヤリハット報告書に書く5つのこと
ヒヤリハット報告書に書くのは、次の5つです。
| 欄 | 中身 |
|---|---|
| いつ・どこで | 日時、場所、活動の場面 |
| 誰が | 園児(クラス・年齢)、発見した職員 |
| 何が起きかけたか | 具体的な状況 |
| その場でどうしたか | 直した対応 |
| 次にどうするか | 環境・手順の見直し |
5番目の欄が空のまま提出されると、集めた意味が薄くなります。書いた人が思いつかない場合もあるため、園内の会議で埋める運用にしている園もあります。
ヒヤリハットを集めるときに起きやすいこと
ヒヤリハットの収集は、始めても続かない園が少なくありません。よくあるのは、次の3つです。
- 書く量が多く、忙しい時間帯には書けない
- 報告すると責められる雰囲気があり、出しにくい
- 集めたあと何も変わらないため、書く意味を感じなくなる
一般には、1つ目を「選択式にする」、2つ目を「個人名を評価に使わないと明言する」、3つ目を「月1回、変えたことを共有する」という形で対応している園が多くあります。
ポイントはここです。集める仕組みより、集めたあとに何かが変わることのほうが、継続には効いてきます。
ヒヤリハットと事故報告書の使い分け
ヒヤリハットと事故報告書は、けががあったかどうかで分かれます。
けががなく、事故に至らなかったものはヒヤリハットです。園内で共有し、環境の見直しにつなげます。
けががあったもの、受診したものは事故報告書になります。程度によっては自治体への報告が必要です。
判断に迷ったときは、事故報告書の側で書いておくと安全です。あとから「ヒヤリハットで十分だった」と分かるぶんには問題になりません。
ヒヤリハットを園内で共有する
ヒヤリハットは、集めたあとの共有までが1つの流れになります。
一般には、次の形で共有している園が多くあります。
- その日のうちに、夕方の打ち合わせで口頭で伝える
- 週や月の単位で、まとめて職員会議に出す
- 変えたことを掲示し、全員が見られる状態にする
3つ目まで行うと、報告した人に結果が返ります。出したものが形になると、次も出そうという気持ちが続きます。
他のクラスで起きたことも、同じ場所で自分のクラスの子が同じ動きをすることがあります。クラス内で閉じずに、園全体で見る形にしておくと予防につながります。
よくある質問
園児の名前は書いたほうがよいですか。
同じ子に繰り返し起きているかを見るために、園児名は書いておく形が一般的です。職員名は、評価に使わないことを園内で明示したうえで書くと、報告が出やすくなります。
1件ずつ紙を分けるべきですか。
1件1枚が基本です。件数が多い園では、月ごとの一覧表に転記して傾向を見る形を併用しています。一覧だけにすると、状況の詳細が残らなくなります。