園児・運営法令確認あり

保育園向け 苦情受付・解決記録テンプレート

Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) / 最終更新:2026年9月15日 / 全20項目

苦情受付・解決記録は、保護者から寄せられた申し出を、受け付けたところから解決まで一続きで残す書類です。

保育園の指導監査では、苦情解決の体制を整えているかに加えて、実際に受け付けた記録があるかが確認されます。「苦情はありませんでした」という状態だけが続くと、窓口が知られていない可能性も含めて見られる形になります。

このテンプレートは、受付・確認・対応・回答・第三者委員への報告という流れを、そのまま順に書いていける形にしたものです。

苦情受付・解決記録(Excel・PDF)を無料でダウンロード

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このテンプレートは誰向けですか

  • 苦情解決の体制はあるが記録が残っていない園の方
  • 第三者委員への報告の流れを整理したい方
  • 指導監査で受付の記録を求められた方

どのような場面で使いますか

苦情1件につき1枚。受け付けた日にすぐ書き始め、解決まで同じ紙を追記していく形です。

含まれる項目

このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。

  • 受付日時
  • 受付の方法
  • 申し出た方
  • 受付担当者
  • 苦情の内容
  • 関係するクラス
  • 事実の確認
  • 確認した日
  • 原因
  • 担当
  • 対応の内容
  • 実施した日
  • 保護者への回答
  • 回答の方法
  • 第三者委員への報告
  • 委員からの助言
  • その後の確認
  • 解決の日
  • 公表
  • 記録者

Excel画面のプレビュー

実際のファイルの記入例シートです。

苦情受付・解決記録.xlsx — 記入例の一部
苦情受付・解決記録 【記入例】
園名○○保育園
受付番号 / 作成日2026-004 / 2026年8月19日
申し出を受けたときにすること(書き始める前に読む)
まず聞く。最後まで聞いてから話す。その場で「そんなことはない」と否定しない。
受けた人がその場で判断しない。受付だけして、主任か園長に回す。
上から3つの区画に分かれている。受けた人は「① 受け付けた人が書く」だけ埋めて渡してよい。
事実の確認は、誰にいつ確認したかまで書く。ここが判断の根拠になる。
第三者委員への報告を望まないという申し出があった場合は、その旨を記録に残す。
「解決の日」が空のものは、まだ終わっていない。その後の確認まで済ませて閉じる。
項目記入欄項目記入欄
① 受け付けた人が書く(ここまで書いたら主任・園長へ渡す)
受付日時2026年8月19日 17:40受付の方法口頭(お迎え時)
申し出た方3歳児クラス 保護者(匿名希望なし)受付担当者主任保育士 高橋 詩織
苦情の内容午睡の後に着替えが済んでいない日が続いている。汗をかいたままで心配関係するクラス3歳児(ひまわり組)
② 園で調べて決める(主任・園長/誰にいつ確認したかを書く)
事実の確認8/17・8/18の担任2名に確認。プール後の対応が重なり、着替えが夕方になっていた確認した日2026年8月20日
説明記入用記入例A4印刷用

無料でダウンロード

ファイル形式

形式Excel(.xlsx) / PDF(印刷用)
対応Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc
用紙A4に収まるよう印刷範囲を設定済み
シート説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用
マクロ使用していません
ファイルサイズExcel 約 14 KB
更新日2026年9月15日
利用料無料(会員登録は不要です)

入力方法

  1. 上部の基本情報を埋めます。園名・受付番号 / 作成日などの欄を先に入れておくと、後から探すときの手がかりになります。
  2. 項目を上から順に埋めます。記入例シートに書き方の例が入っています。
  3. 該当しない項目には「該当なし」と入れます。空欄のままだと、書き忘れなのか該当が無いのかが後から判別できません。
  4. 提出前に日付と氏名を確認します。この2つが抜けていると差し戻しの原因になります。
  5. 控えを保存します。ファイル名に日付を入れておくと、後から経過を追えます。

カスタマイズ方法

  • 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
  • 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
  • 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
  • A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。

利用上の注意

ご利用の前にお読みください
  • 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準は、施設に対して、入所している者またはその保護者等からの苦情に迅速かつ適切に対応するために、苦情を受け付けるための窓口を設置する等の必要な措置を講じることを求めています。社会福祉法にもとづく苦情解決の仕組みでは、苦情受付担当者・苦情解決責任者・第三者委員を置く体制が広く運用されています。
  • このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
  • 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
  • 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。

書き方と運用のポイント

苦情解決の体制に置く3つの役割

苦情解決の体制には、3つの役割を置く形が広く運用されています。

役割誰が担うか何をするか
苦情受付担当者主任保育士など申し出を受け付け、内容を記録する
苦情解決責任者園長・施設長対応を決め、保護者へ回答する
第三者委員外部の方(民生委員・大学教員など)受付の報告を受け、必要に応じて助言や立ち会いを行う

受付担当者と解決責任者を同じ人にすると、申し出がしにくくなります。分けて置く形が一般的です。

苦情と要望を分けて考える

保護者からの申し出には、苦情と要望が混ざります。

実務では、次のように整理している園が多くあります。

  1. その場で対応が終わり、保護者も納得しているもの → 日誌や連絡ノートに残す
  2. 対応に時間がかかる、または複数の職員が関わるもの → 苦情受付として記録する
  3. 匿名で意見箱に入っていたもの → 苦情受付として記録し、園だよりなどで回答する

ポイントはここです。線引きに迷ったときは記録する側に寄せておくと、後から経過を説明できます。

記録に残す項目

苦情の記録に決まった様式はありません。実務で共通して残されているのは、次の内容です。

  • 受け付けた日時と方法(口頭・電話・文書・意見箱)
  • 申し出た方(匿名の場合はその旨)
  • 苦情の内容
  • 事実の確認(誰に、いつ、何を確認したか)
  • 対応の内容と、決めた改善策
  • 保護者への回答の日と方法
  • 第三者委員への報告の有無

事実の確認の欄を空けたままにすると、対応が「話を聞いて謝った」だけに見えてしまいます。誰に確認したかを残しておくと、判断の根拠が示せます。

第三者委員への報告

第三者委員への報告は、苦情の内容によって扱いが分かれます。

多くの園では、次の形をとっています。

  • 受け付けた苦情は、原則としてすべて第三者委員へ報告する
  • 申し出た方が第三者委員への報告を望まない場合は、その旨を記録する
  • 解決が難しい場合は、第三者委員の立ち会いのもとで話し合う

報告の欄に日付と方法を書いておくと、体制が動いていることが記録として残ります。

公表と、次に生かすこと

苦情の内容と解決の結果は、個人が特定されない形で公表することが求められている場合があります。

実務では、次の形が広く使われています。

  • 年度末に、件数と主な内容を園だよりや事業報告に載せる
  • 改善につながったものは、その内容もあわせて載せる
  • 個人が特定される情報は載せない

苦情から改善につながった事例を残しておくと、翌年の職員会議で使えます。

保存と、指導監査で確認されること

苦情の記録は、施設に備える帳簿の一部として保存する形になります。保存期間は自治体の指導内容によるため、指導監査を行う自治体にご確認ください。

指導監査では、体制の掲示(受付担当者・解決責任者・第三者委員の氏名と連絡先)と、受付の記録の両方が確認されることが一般的です。玄関などに掲示している内容と、記録に書いた担当者名がそろっているかを見ておくと、食い違いが残りません。

よくある質問

第三者委員は必ず置く必要がありますか。

社会福祉法にもとづく苦情解決の仕組みとして、第三者委員を設置することが望ましいとされています。自治体によって指導内容が異なるため、指導監査を行う自治体にご確認ください。

匿名の意見も記録しますか。

意見箱に入っていたものを記録している園が多くあります。回答先が分からないため、園だよりや掲示で全体に回答する形がとられています。

苦情が1件も無い年度でも問題ありませんか。

件数そのものが問われる形ではありません。窓口の掲示や周知が行われているか、寄せられた要望を拾う仕組みがあるかという点で見られることが一般的です。

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